こんにちは。七転び八起きです。今日はマンガです(笑)。孫向文著『国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話』を読んだのです。先日読んだ『ポスト・コロナ「新しい世界」の教科書』の中でもメインの話題と言っても過言ではないぐらい出て来た中国。僕は今まで行ったことがないので、色々なニュースや行った事のある人から話を聞く程度だったのが、今の世界情勢からもっと中国という国を知りたいと思って。
これまで銀座や都内でコロナ禍の前にはたくさんの中国の人達が来ていて目にはしたし、場合によっては交差点で信号待ちしていると日本語よりも中国語の方がたくさん聞こえるなんてことも良くあった。声が大きかったり電車に乗るときになんかちょっと目立つ気がして、日本人とは違いそうだなぁ~と漠然と思う事はままあった。それでも日本に観光で来ている中国の人を街で見ると、あくまで外国人の観光客の一部であって、すごく気になると言うことはなかったのが今までの僕の感覚。
もっと中国のことを知る方が良いと思ったから買ってみたこの本。「コロナの発生を隠蔽していたのではないか」ということで世界からバッシングを浴びている中国。そんなバッシングを浴びる中でも、他の国との摩擦を起こすことをいとわない行動・外交をするかの国って何なんだろうか?ということが、僕からすると不思議で仕方ない。
いまの中国を中国にいた人からするとどう見るのだろうか?という興味もあって、しかもマンガだということで読むことしたのが本書なのでした。
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『国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話』を読んで
僕の中の思い込みでできた中国のイメージ
さて、本を読んであらためて考えて見たのだけども、そもそも僕にはリアルな中国のイメージがほとんどない。最近よく名前出るなとか、コロナや他のウイルスや香港のことで話題になってるなとか、最近でこそ少し頭に入ってくるけど、その前のイメージは映画「セブンイヤーズインチベット」とか、少林寺やカンフーをはじめとした香港映画みたいなもの、それより前となるともう水滸伝、三国志、さらに今はキングダム(笑)。
特に三国志は昭和生まれの男子なら結構知ってる人は多いはず。下手をすると日本の戦国武将より三国志の武将の方が名前を言えるという男性もいるのではと思うぐらい。ゲームで言えば人気の無双シリーズの先駆け「三国無双」、さらに今は史記にある中華統一について描かれた人気の漫画「キングダム」によって、またまた剣や弓、騎馬の闘いがスケール大きく描かれている。中国の歴史はエンターテインメントとして面白いものがあるという感じ。
つまり何が言いたいかっていうと一部は別としてもマンガやゲームなどで、三国志やキングダムなどの格好いい武将、諸葛亮のようなとんでもない知略の軍師イメージが強くすり込まれてて、僕の中ではちょっとすごいと思ってしまうのがかつての中国だったりする。
さらに不勉強な僕の場合、そこからどーんと中国の歴史は飛んで一気に現代に。最近、目にすることの多い中国のイメージは強くはあるけれど、かつての中国から現在までの間はすっぽり抜けてる。たしか社会主義だったよなとか、そのぐらい(笑)。そうするとどうなるかっていうと、ニュースで見る街を覆う排ガスとかはあるものの、建ち並ぶビル群とかの映像やマカオとか、軍隊の話を聞くと、中国も近代化したんだろうなと勝手に思ってたわけです。
また少し分った中国という国
しかし、この『国籍を捨てた男が語る中国のヤバすぎる話』のマンガを読んで、中国は広大な国土の中の一部は発展したけれども、文化的には近代化したとは言えないのでは?とも感じるように。本の中ではヤバい話が集まっているとは言え、日本で暮らしていると考えられないような習慣、価値観が中国には根強くあるんだなと驚くことも多かった。
さらにこの本で感じた日本とは違う文化・習慣という基盤の上に、国をコントロールしている政党(これまた日本にある政党とはかなり毛色が違う)があることで、異質な国であるという印象を際立たせているんだろうなということも分かってきた。僕の感覚だと、対外的な圧力を掛けたり、相手の反感を買う行為をわざわざ行うこと自体がよく分らない。なんとなく自分さえ良ければいいという考え・感覚が中国の社会にはあって、それが国際社会にもそのまま出ているということなのだろうか。
日本は大丈夫なのか?
先日、ブログに残した『ポスト・コロナ「新しい世界」の教科書』や本書を読むと日本は大丈夫なのか?と思えてくる。世界的には中国のデカップリングが進みそうな中、日本は中国との関係をこのままである程度良好に見える形を維持しようとする動きもあると報じられる。それって、日本人が相手を信じるとか、優しいとかいい部分かと思いきや、実は不勉強で相手のことをよく分っていないとか、抜けたくても抜け出せないというだけなのかもしれない。ただ、このままだとかなり痛い目に遭いそうだ。
何はともあれもっと自国のこと、中国のこと、世界のことを知りたいという思いが強くなった1冊であった。次は何を読もうかなぁ。