地方ルール

『それ、ローカルルールですよ~』-えっ?誘われてる?「○○しましょうね~」 沖縄編(1)-

DSC02086

こんにちは。七転び八起きです。
今日から新しい試みを始めたいと思います。僕は今まで仕事やプライベートの関係上、色々な地域の方と交流がありました。多くの人との出会いの中で、東京出身の僕にはその地域の方言であったり、ローカルルールに驚かされることもしばしば。

地元の人にとっては当たり前のことも、他の地域から来た人にとっては異文化!そんな中ですごく印象に残っているものを取り上げていく企画。題して

『それ、ローカルルールですよ~』

です。方言や言い回し、生活習慣など色々取り上げていくつもりなのでお付き合い下さいね。あっ!それから僕が勝手に意味を解釈した部分が多々あるので「間違ってる」とか「正しい使い方はこうだ」とかありましたら、ぜひぜひ教えて下さい。

記念すべき第1回目は沖縄でいきます!

スポンサーリンク

 

「○○しましょうね~」って言われたらどう思いますか?

みなさん、「○○しましょうね~」って言われたらどう思いますか?何かを「○○を一緒にしよう」とか「○○をやりましょう」という感じじゃないですか?僕はそういうイメージだったんですね。

それではじめて沖縄に行ったときに驚いたのがこのことばだったんです。

【仕事が終わってそろそろ帰ろうかとなっていた職場でのこと】
「七転びさん、(自分)そろそろ、帰りましょうね~」
と言われたんですね。男性だったらこんな感じで言う。女性だったら
「七転びさん、(私)、帰りましょうね~」
となる。カッコ内の言葉は省略されることもあって・・・

こう言われたらつまり東京で育った僕の頭は
「七転びさん、そろそろ帰りましょうよ!」
であり、女性からだったら
「七転びさん、私と一緒に帰りましょう!」
と言われてると思って嬉しくなってしまう。実際、嬉しかった(笑)

だから「お、おぅ!(一緒に)帰ろう!」とか答えてたんです。

置いて行かれる自分。何か違うぞと気が付く。

それなのに!!
そんな一緒に帰ろうと言ってくれている(と思っている)僕を置いて、みんなどんどん帰ってしまうんですね。てっきり建物を先に出て駐車場で待ってるのかと思ってた。

それで僕も後片付けを終えて駐車場に出てみると、一緒に帰りましょう!と言ってくれたスタッフがいない!もう退散している!

その場所での仕事は何日間か続いたんです。次の日も「帰りましょうね~」とスタッフは言ってくれる。なのにまた置いて行かれる。

なんだこれは?

と二日目ぐらいになるとさすがに思うわけです(笑)。それでこの言葉は僕の中でかなりインパクトがあったんで、使い方を観察していたんですね。

お客様に対して「計算しましょうね~」
休憩するときに「休憩しましょうね~」

などなど色々な場面で多用されている。それでやっと分かったんです。

沖縄の「○○しましょうね~」は「○○しますね」の意味

そうなんです。沖縄の人が「○○しましょうね~」ととても柔らかい優しい感じで言っているのは何も誘ってくれているわけではなく、自分が私が「○○しますね」なんです。

だから「七転びさん、帰りましょうね~」と若い女の子に言われても「七転びさん、私、帰りますね」という意味だから、僕が言うべき台詞の模範解答は「お疲れさま~」なんです。

僕が最初に使った「お、おぅ!帰ろう!」だとこんな会話になってるって事。

【七転びが最初にしていた会話(関東風)】
スタッフ(男)「七転びさん、自分、仕事終わったんで帰りますね!」
七転び「おう!帰ろう!すぐ帰る支度するから!」
帰り支度を急いで始める七転びに別のスタッフ(女)が声を掛ける。
スタッフ(女)「七転びさん、私、帰りますね!」
七転び「いまもうすぐ支度が終わるから!!(嬉しい!!)」

・・・・(笑)

標準語にも同じ言葉があるという罠

全く会話になってない。そんなことをしてたんですね。恥ずかしい上司でした。当たり前だけど沖縄の人には「○○しましょうね~」というのが普通だし、それが僕にも通じると思ってる。だから標準語に直す必要はない。

でもはじめて東京からきた僕は、標準語にも「しましょう」はあるからそれに「ね」がついて優しい感じの使い方だと思ってた。痛い、苦い思い出です(笑)

できれば東京から誰かを連れて行って、この予備知識を与えずに「○○しましょうね~」といわれる所を見てみたい。きっと僕と同じ解釈をしてへんてこな返事をするんだろうなぁ~。

以上、今日の『それ、ローカルルールですよ~』は沖縄の「○○しましょうね~」でした。これで読者の方の沖縄レベルも1上がったはずですよ。

-地方ルール
-, ,