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【PC】DeskMini X300とRyzen5で小型パソコンを自作-12の組み立てステップとポイント-

x300とRyzen5 PRO 4650G

こんにちは。ななころびです。本日の記事はDeskMini X300を使って小型パソコンを自作するとき、マニュアル通りの組み立て手順を踏むとちょっと面倒なこともあったので不器用な僕が組み立てた、マニュアルとはちょっと違うやり方をまとめます。

これからDeskMini X300で小型パソコンを自作する人や購入を検討している人の参考になれば良いかなと。そんなわけでまずは僕が今回、ASRockのDeskMini X300を使ってパソコンを組み立てをした構成のおさらいから。オプションとして純正Wi-FiキットとNoctuaのCPUクーラー、それから純正USB増設キットをつけていますのでそちらも記載しています。価格は購入当時のおおよその金額です。

構成 費用(購入当時)
CPU Ryzen5 PRO 4650G(バルク品) 29,800
ベアボーン ASRock DeskMini X300 17,800
OS Windows 10 Pro DSP 18,000
メモリ DDR4 PC3200 8GB × 2 8,100
SSD EG1VNE CSSD-M2M5GEG1VNE 6,700
オプション1(Wi-Fi&Bluetooth) Wi-Fi Kit (intel3168) for DeskMini 3,540
オプション2(CPUクーラー) NH-L9a-AM4(CPUクーラー) 5,480
オプション3(USB増設キット) DESKMINI 2XUSB2.0 CABLE 1,520
合計 90,940

それではDeskMini X300とRyzen5 PRO、そしてNoctuaのCPUクーラー、純正Wi-Fiキット、純正のUSB増設キットの構成でどのように組み立てたか、僕の手順を説明します。DeskMini X300にあるマニュアルにある順番とはちょっと異なりますので良かったら参考程度にお付き合いください。マニュアル通りの手順だと特にWi-Fiキットのアンテナケーブルの取付けが大変な作業になったので、僕の場合は組み立ての順番を変更しています。組み立てはプラスドライバーだけで可能ですが、ケーブルの取り回しなどにピンセットなどがあると楽かも。

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DeskMini X300の組み立てるための12ステップ

僕がDeskMini X300を組み立ての順番は以下の通り。

  1. ベアボーンのネジを外しマザーボードトレイを引き出す
  2. Ryzen5 PRO 4650Gを取付けする
  3. CPUクーラーのリテンションを交換する
  4. CPUクーラーを取付けする
  5. DDR4メモリを取付けする
  6. 純正Wi-Fiアダプターにアンテナケーブルを取付けする
  7. Wi-FiアダプターをM2 Wi-Fiスロットに取付けする
  8. SSDをUltra M2スロットに取付けする
  9. 純正USB増設キットの取付け
  10. 純正USB増設キットのケーブルをフロントパネルのケーブルホルダーに通す
  11. 純正USB増設キットと電源スイッチのコネクタをマザーボードに接続する
  12. マザーボードトレイを戻しネジを締める

それでは具体的に各項目の補足をしていきます。

1.ベアボーンのネジを外しマザーボードトレイを引き出す

DeskMini X300のマザーボードトレイ引き出し

最初の作業はDeskMini X300の本体後ろ側にあるネジを外し、マザーボードトレイを引き出します。

2.Ryzen5 PRO 4650Gを取付けする

DeskMini X300へRyzen5取付け

CPUの取付けを行います。僕の場合はRyzen5 PRO 4650Gです。バルク品だったのでパッケージは簡素。Ryzenを取付けする際には向きに注意。写真では左側にあるレバーを上に上げた後、CPUを載せレバーを元に戻す。CPUの裏面にはピンが多数出ているので何かにぶつけて折らないようにすること。

3.CPUクーラーのリテンションを交換する

DeskMini X300のCPUクーラー用リテンションを交換

続いての手順はNoctuaのNH-L9a-AM4(CPUクーラー)を取り付けるための下準備です。純正CPUクーラーがDeskMini X300には属しているので、純正品のCPUクーラーを使用する方はこの手順は不要。僕の場合は「小型にするからにはできる限り静音性を高めたい」と考えたので、評判の良いNoctuaのNH-L9a-AM4を使う事にしました。

さて、NoctuaのNH-L9a-AM4を取付けするためにはマザーボードに付属しているCPUクーラーのリテンションを外す必要があります。マザーボードの表側についているリテンション(黒いプラスチック2本)はプラスドライバーで簡単に外せます。ただ、これだけではなくNoctuaのものを取付けるにはマザーボードの裏面から純正の部品と交換する必要がありますので、もう一手間必要です。

DeskMini X300のCPUクーラーのリテンション交換_裏面

マザーボードの裏面にアクセスするにはトレイからマザーボードを取り外す必要があります。これもプラスドライバーでネジを回すだけで出来ますので簡単です。トレイからマザーボードを分離したら裏面から純正のリテンションを固定していた板状の部品を外し、同じ場所にNoctuaの金属板を取り付けます。

Noctuaのリテンション取付け

上の写真のようにNoctuaのNoctuaのNH-L9a-AM4に付属していたリテンションを取付けします。これもプラスドライバーのみ。ここまで出来たらマザーボードをベアボーンのトレイに戻して、ネジを締め固定することで元に戻したら準備完了。

4.CPUクーラーを取付けする

NoctuaのCPUクーラー

NoctuaのNH-L9a-AM4(CPUクーラー)の取付けする際、付属のグリスを使用する。箱を開けたときにクーラーの大きさに驚いた。これなら回転が速くなくても冷えそう。

DeskMini X300にNoctuaのCPUクーラー装着

CPUクーラーを取付けしたところ。もうほとんどCPUクーラーしか見えない(笑)。純正以外のCPUクーラーを選択する場合、ケース内の高さに限りがあるので注意が必要。僕の選択したNH-L9a-AM4はネットでも評判がそこそこ良く、実際に使ってみて静音性に満足しているので交換の選択肢としておすすめ。専用の電源ケーブルを使用することで綺麗に仕上がります。

5.DDR4メモリを取付けする

DeskMini X300にメモリを取付ける

CPUクーラーの取付のあとはDDR4メモリをメモリスロットに取付けます。取付けはメモリスロットの両脇にある黒いレバーを開いて、DDR4メモリの差し込み側にある凹とメモリスロットにある凸部分の位置を合わせて、DDR4メモリを押し込むだけ。カチッと音がするまでしっかり押し込みましょう。よくメモリを冷やすためにDDR4メモリにヒートシンクがついている場合がある。僕の組み立てした構成だとDDRヒートシンクがついているとNoctuaのNH-L9a-AM4(CPUクーラー)に干渉する恐れがあるのでシンプルなタイプにしました(安いし(笑))。今回は8GB×2枚の構成でした。

6.純正Wi-Fiアダプターにアンテナケーブルを取付けする

DeskMini X300のWi-Fiアンテナ取付け

純正Wi-Fiキットを取り付けるときにアンテナケーブルを先にWi-Fiアダプターに取付ける。そのためにもまずは本体の背面にアンテナを付けることから始める。バックパネルに穴を開ける位置はドライバーで金属部分を押してスペースを作るというちょっと力業が必要(笑)。

DeskMini X300にアンテナケーブルを装着

アンテナケーブルを本体後ろ側に取付けすると上の写真のような形でアンテナケーブルの先が浮いた形となる。今回の組み立ての重要なポイントは1つはここ。上の写真ではM2スロットにWi-Fiアダプターを取付けしてしまっているけれど、Wi-FiアダプターをM2スロットに設置する前にアンテナケーブルの先(銀色の金属部分)をWi-Fiアダプターに取り付けること。

x300のWi-Fiアダプターにアンテナケーブルを取付け

この写真は僕がやったNGのパターン。DeskMini X300のマニュアルではWi-FiアダプターをM2Wi-Fiスロットに取り付けたあとに、アンテナケーブルの先をWi-Fiアダプターの丸い受け側に押し込んで固定させる作業となっています。ただ、この工程で行おうとすると狭い場所だし、アンテナの金属部分を垂直にWi-Fiアダプターの丸い受け側に押し込むのが非常に難しかった。2本のアンテナケーブルのうち1本つけるだけでも、不器用な僕には15分ぐらい掛かってしまった。この狭いスペースでアンテナケーブルの取付けを回避して組み立ての難易度を下げるため、絶対にM2スロットWi-Fiスロットにアダプターを差し込みする前にアンテナケーブルを取付けすることをおすすめします。

7.Wi-FiアダプターをM2 Wi-Fiスロットに取付けする

DeskMini X300のWi-Fiキットを取付け

2本のアンテナケーブルをWi-Fiアダプターの丸い部分に差し込んだ後に、M2 Wi-FiスロットにWi-Fiアダプターを差し込む。ネジでの固定を忘れずに。また、Wi-Fiのアンテナケーブルがちょっと長めなのであとでフタをするときに邪魔にならないよう、ケーブルを通すルートを決めて折り曲げておくと綺麗に収納できるし、最後に慌てることなく楽になります。

8.SSDをUltra M2スロットに取付けする

DeskMini X300にSSDを取付け

純正のWi-Fiキットの取付けが完了したら、M2 Wi-Fiスロットの上にあるUltra M2スロットにSSDを取付けする。このステップはSSDを挿してネジで固定するだけなので簡単。続いて写真に写っている純正のUSB増設キットの取付けを行います。

9.純正USB増設キットの取付け

DeskMini X300のUSB拡張キットの取付け位置はここ

純正USBの増設キットの取付位置はベアボーン本体の側面にある。Wi-Fiのアンテナの設置と同様に穴の位置にフタがされているのでプラスドライバーなどで表から押し込んで折り込んで開けるまたまた力業になります(笑)。

DeskMini X300のUSB拡張キットの取付けた状態

USB増設キットの取付けを終えるとこんな形となります。上下の丸い穴はコネクタを固定するために使用。そして次に説明するステップはマニュアルには無い作業ですが僕にとってはとてもおすすめの作業です。

10.純正USB増設キットのケーブルをフロントパネルのケーブルホルダーに通す

DeskMini X300のUSB拡張キットケーブルを通す場所

USB増設キットを本体に取り付けたら内側のフロントパネル部分で仕上げを綺麗に見せるための作業を行います。何をするかというとUSB増設キットのケーブルをフロントパネルの電源スイッチに繋がっているケーブルと同じルートに通してホルダーで固定させます。これはDeskMini X300の組み立てを終えるときマザーボードトレイを戻してネジ止めする際に、筐体の中でUSBキットのケーブルが他の部品に干渉しないようにするのにも役立ちます。

僕はこれを思いつくまでは12の作業を何度も繰り返し、綺麗にUSBケーブルが収まるようにやってみたんだけど、CPUクーラーが大きいこともありどうしても被ってしまったり、中でUSB増設キットのケーブルが変に折れ曲がって、うまくマザーボードトレイが奥まで入っていかなかったり・・・とにかく大変でした。この作業をやっておくと綺麗に収まるのでUSB増設キットを取付けるならすごくおすすめの工程です。

11.USB増設キットと電源スイッチのコネクタをマザーボードに接続する

DeskMini X300組み立て中

最後にUSB増設キットのケーブルの先にあるコネクタと、電源スイッチから伸びているケーブルの先にあるコネクタをマザーボードのジャンパーピンに差し込みします。それぞれのコネクタとピンの形を確認すれば間違うことは無いはず。よく確認しながら行いましょう。最後まで気を抜かないように。

12.マザーボードトレイを戻しネジを締める

最後はマザーボードトレイを本体の箱の中に戻して背面のネジを締めて、Wi-Fiのポールアンテナを取付けたら完成!お疲れ様でした。

まとめ:特に重要なポイント

いかがでしたか。かなり写真も多く入れたので見て頂くとまあ参考になるところがあるのではないかと思っています。特に僕が組み立てして苦労したところを回避するため、6のWi-FiアダプターをM2スロットに取付ける前にアンテナケーブルをつけることと、11のUSB増設キットのケーブルを本体の前面パネル裏側にあるケーブルを固定するフックに通してしまうことは、個人的にやって貰えるといいかなと思います。

とにかく不器用な僕でもDeskMini X300の組み立ては上記ステップで行うと簡単だったので、これから組み立てをしようとか自作したいと思っている人は是非テレワーク環境強化に向けて取り組んでみては。はぁ~、やっとまとめられた。ではでは~。

僕が実際にこの構成で使ってみてのレビューもあるので良かったらこちらもご覧下さい

ASRock DeskMini X300ベアボーンキット
AMD Ryzen 5 PRO 4650G バルク版
ADATA SSD 512GB ファルコン M.2 Type2280 PCIe3×4 NVMe 3D NAND AFALCON-512G-C
ASROCK アスロック M.2 WiFi 6 kit (AX200) for DeskMini (BOX)

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